土曜日朝8時半に現場に到着。始めてみると、ついこの間まで手が入っていた庭とはいえ、あちこち密状態だ。下から上へ、上に厳しく下にやさしく、一本一本丁寧に剪定を進めていく。初体験で失敗したので、今回は1時間に1回ゴミ袋に回収。 春紅葉の枝振りがあるじを失った邸宅の寂寥を募らせるが、いたづらに浸り過ぎては枝を払うのを逡巡する。迷ったら切れの基本に則り、低く庭を覆っていた太い枝を切断した。途端一陣の春風が庭を吹き抜け樹々をそよがせた。推論のはしごから降りることに気づかせてくれるのはこういうひと時かもしれない。