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4月, 2021の投稿を表示しています

逆境というサンドイッチ

逆境から這い上がる姿を追ったドキュメンタリーや映画にはほんとうに胸を打たれる。はたから見ていて一見順風満帆に見える人にも実は苦難の時代があったと知るからだ。真の他人に対するやさしさは逆境をくぐり抜けた者にしか与えられない特権だろう。人間の真価を問われているのだと逆境に遭遇したら思えばいい。

読まない症候群

在宅勤務の次女に頼まれて週に一度は2歳の孫を預かる。彼のルーティンとなっている遊びが、ジージの書棚から本を持ってきてカバーを全部取り外しパラパラとページをめくることだ。2歳のうちから読めない本を読む気になっているのが微笑ましい。世間ではワクチンの予約文書にろくに目も通さず役所に押し寄せているというのだから、なんとも嘆かわしい限りだ。

シネマの終わりに

昨日映画館で観たシン・エヴァンゲリオンはさすがに難解で、細君共々ところどころ居眠ってしまい「だから過去のシリーズを見なくちゃダメよ」と言われてしまった。お詫びに今日録画した映画を二人で見終えたら「未来が過去を変えられる」という福山の台詞を細君が 呟いた。たしかに今日の映画で昨日の映画の混乱も解消したから然もありなんだ。福山様さまだ。

ビール頭になったら

もう現役生活には戻るまいと決意して剃髪したのに、またまた仕事をしないかとオファーがあった。今度は夜ではなく昼間だし、週3日程度だというのでやれない相談ではないのだが、どうにもその気になれない。ビールの酒樽のような頭にしてみると、社会のため人のために尽くす頭にはなかなか切り替えられないものだ。

シン・エヴァンゲリオン

録画予約しておいた番組が別の番組に変更となっていたおかげで庵野秀明を知ることができたのは幸運だった。頭の中に浮かんだものを表現するだけでは本当に面白いものを生み出すことはできない。庵野のプロフェッショナルの流儀をそう見せられては、映画を見ないわけにはいかない。今日は細君とシネマでポップコーンでもつまみながら映像に釘づけとなっていることだろう。

得度して今を生きる

別段イベントの不始末に責任をとって頭を丸めたわけではない。かつて日本人は俗世と離れ虚飾の社会と縁を切るために剃髪し得度したという。得度しなければ彼岸へ行けないと信じられていたそうだ。現役生活にもう戻らないという決心の現れであり、いずれ迎える死への旅支度であると思えばいい。頭を丸めて亡父にそっくりな自分を鏡に見て亡父の気持ちが少し理解できた気がする。

時間はどこから来て、なぜ流れるのか?

時間とは流れではない、空間と同じ拡がりであると前に小誌に記したことがあったが、この難解な本を読めばもう少しそのことの理解が進む。ニュートン力学によって表された時間による微分方程式で未来が決定されるのではなく、不確定原理に基づく場による共鳴を通じて時間が意識される。読めば現在の自分をとりまくさまざまな現象が愛おしくなるだろう。

タイムマシーン郵便

明治村から細君宛に手紙が届いた。10年以上行ってないのに、なにか催し物の案内かと思いきや、娘たち二人からの手紙だ。それも10年前に書かれたものではないか。子どもも産んでいないし、結婚もしていない頃、一緒に行くはずだった明治村に、転んで怪我をして行けなくなった細君に宛てて書いたものだ。なんとも微笑ましい内容で時間が巻き戻った一瞬であった。

真実の口

また緊急事態宣言か、とうんざりするだろう。だんだんわかってきたのは、政府や知事はなんにもせずに人流制限だと言って国民の行動を抑制することしかしないということだ。その場凌ぎのウソをまたついているんだなと国民の方も気づいてきたので、いくら厳しい要請が発せられてもどうせまた同じことの繰り返しにしかならない。宣言する前にこの口に手でも突っ込ませたらどうか。

秤にかけるもの

退職した勤務先から離職票が届いた。一年間とはいえ雇用保険を負担していたのだから、失業手当を受給できそうなものだが世の中そう甘くはない。特別支給の厚生年金と失業手当を両方受給できないことになっている。失業手当は職を求めている人に支払われ、年金は職を放棄した人に支払われるからだ。どちらか多い方を選択することになるのだが、損をした気になる前に一年間の負担額を計算したらたった5,000円だとわかり、本当に職を求めている人の財源になるのなら安いものだ。

もういいでしょう!

ほかの誰でもなく自分がいちばん楽しめると思って企画したイベントだったはずなのに、終わってみれば自分がいちばん楽しめなかったというのはなんとも皮肉な話だ。ご馳走に腕を振るった主婦が出来上がった料理を美味いと思えないのに似ているのだろう。もう一度食べたいと言ってくれる人がいても、料理の味をわかってくれる人がいなければこう言いたくなるということだ。

アーメンコーナー

昨日亡父の三回忌法要の昼食をしゃぶしゃぶ屋で摂ることにしたのだが、食事が進んでもちっとも肉が出てこない。よくよく考えれば肉など殺生を基本とする食事を回避するのは坊主の手前道理であった。命日の今日、本来ゴルフなどしていてはバチが当たりそうだがよく考えもせず日程を組んだ以上仕方がない。せめて最終ホールで一礼だけは忘れまい。

アクシデントとインシデント

リハーサル中から小雨が降り出し一時中断。なんとか定刻までにリハを終えたものの終わった気になって定刻を忘れる始末。快晴のもと2組目まで進んだところで驟雨に襲われたが、ステージの屋根の下に集まって再開。そうこうしていると、近隣住民から警察に苦情が入ったと管理事務所から連絡が入る。自分たちの出番になる頃には音響より進行で頭がいっぱいになり練習の成果は半分も発揮できず。最悪の結果に至ることをアクシデントという一方、最悪の事態を招かなかったことをインシデントというなら、インシデントだったと自分を慰めるしかなさそうだ。

犬の首を取ったような女

小池百合子が何を言っても憎たらしく見える要因をようやく突き止めた。発言する時に小首を向って左側に傾けながら話す癖だったのだ。深層心理学によると、女性が向って左側に首を傾ける場合は「可愛らしく思われたい」という欲求が働いているそうな。どちらに傾けようが可愛さと無縁な年齢を重ねた女が「東京に来るな」などと辛辣な発言をすれば反感を買うに決まっているというわけだ。

崩れ落ちる兵士

小学校時代からの親友が今月初めに膵臓癌で亡くなったと聞かされた。便りがないのは元気の証だと信じ込んでいたことが悔やまれる。なぜ電話の一本もできなかったのか、明日はもう会えないかもしれないという厳然たる真理をどうして受け容れなかったのか、悔やんでも悔やみきれない。同時代を戦い抜いてきた戦友の死を悼むことしかできない自分の無力が悲しい。

ピエロのピエタ

前日土曜日の雨予想がどこまで翌日の本番に影響を及ぼすのかまでシミュレーションし始めるともうキリがない。半年間さまざまな問題に直面してようやくたどり着いたイベント企画も、ここまできてもう終わった感でいっぱいだ。まるでゴッホが模写したドラクロアのピエタの如き抜け殻状態だ。抜け殻のピエタの傍には寄り添う者もなく、ただ一人芝居を演じ続けていたピエロだが。

注意換気したいのはこっちだ

まったく、バカの一つ覚えかのようにまたまたゴールデンウィークに外出禁止だと。大言壮語した割にはワクチンを調達できない政府も政府だが、相変わらず時短と若者を標的にした外出自粛しか策を示せない知事の愚かさよ。医療崩壊を招かない体制づくりすら手付かずで、いったい何してんだと言いたい。換気して入れ替えたいのは無策のリーダーたちだ。

あした天気になあれ

晴れの予報だったのが2日前には雨に変わり、昨日は曇り、今日は雲と傘マークが半々ときた。コロナの感染状況を示す地図までが天気予報に見えて反応するほど日曜日の天気が心配だ。心配が高じて全日本晴れ男晴れ女協会の晴れ男晴れ女検定に挑戦した。天気の神様を祀ってある神社:気象神社、全国の平均降水日数:120日、降水日数の多い都道府県:石川県などなど17問中15問正解したのでなんとか合格できそうだ。そばでググっていた細君が呆れていたが。

オ・ア・シ・ス

ひさしぶりの昼飲みでもしようじゃないかということで、細君と栄まで繰り出し酒津屋の暖簾をくぐった。ここでしか食せないガツポンを肴にお気に入りの男山を飲んでいると、前の会社の同期に偶然出くわした。彼は午後からの出社で昼食をとりに入ったそうだが、真昼の酒場でのまさかの遭遇にも驚いたが、細君に連れて行かれたオアシスの海にはもっと驚いた。

松山の天気

仕事を辞めてよかったなと思える瞬間が今朝かもしれない。マスターズのドラマをライブで見れるなんて仕事をしていたら考えられなかった。自分の予定を自分で決められる幸せ。決められなくて悩ましいのは、今度の日曜日の天気くらいなものか。なんとか晴れてくれるとうれしいのだが、松山だって勝利は見えなかったのだから仕方ない。

パソコン劇場

なんだかんだで5日かかったことになる。Windows10の20hバージョンアップに挑戦して3回失敗、今日も朝から4回目に挑んだが再起動になると先に進まない。いよいよ困ってMicrosoftヘルプセンターへ電話したところ、これがまた親切丁寧に遠隔操作までしてインストールしてくれ見事成功。インストール失敗回数19回、リモコンでようやくビューンと飛んだ鉄人20号だ。

東京は燃えているか

加古隆は40年ぶりに訪れたパリで旧友や新しい出会いに遭遇し次への着想を得たが敢えて口にしなかった。やることが重要であって宣言などしないのだ。「パリは燃えているか」と聞くヒトラーの電話を放置して連合軍に降伏したコルティッツ将軍も行動を選んだ。名称を変えて宣言を連発したり引っ込めたりするだけのこの国の為政者よ、「東京は燃えているか」と問われたらどう答えるのか。

ビブグルマン夫婦

市内の著名な居酒屋から食事処をもう何軒訪ねたことだろう。今夜も近所にできたお好み焼き屋へ夫婦で繰り出し味見。味噌ホルモン、豚トロ、キノコのバター炒め、ネギ焼きまでは許容範囲だったが、肝心要のお好み焼きが不出来だった。また来ますねーと言って勘定を済ませた細君が外に出てもう来ないと呟いたのも頷ける。ビブグルマン夫婦もびっくりだろう。

マンボウの元

愛知県までまん延防止等重点措置が適用されると、いよいよ18日の野外コンサート開催も黄信号が点灯するかもしれない。半年にわたって準備してきたことが実現できないとなっては開いたマンボウの口が塞がらない。こうなることがわかっているのになんで聖火リレーなんぞ強行して密を誘発させるのやら。風邪は万病の元というが、聖火リレーこそマンボウの元ではないか。

こんども、君と

今日から小学校四年生になる孫娘を助手席に乗せ車を走らせていると、テレビ画面の「みんなのうた」からこの曲が流れてきた。いい曲、いい歌詞の歌には孫娘も敏感に反応するようでじっと耳をすまし映像にも釘付けになっている。信号待ちで映像に目を向ければ、なんと楽しそうなキャンプファイアーの光景ではないか。不意に涙が溢れてきたのを気づかれないように目を逸らしアクセルを踏んだ。

とどけ東大王

マゴ娘二人を連れて、さくらまつりに行き「リアル謎解きゲーム」に挑戦したのだが、これがなかなかの難問ぞろいだ。LINEで合言葉を入力してヒントを得られるのが救いだが、マゴたちと力を合わせて知恵を絞るのがこんなに楽しいとは意外だった。「かむぬ」→「くもの」をヒントに、最後に到達した言葉「つづき」がなにを意味するのか?みなさんはわかるかな?

Windows 10 バージョン20H2

近頃ではパソコンなどめったに使う機会は少ないのに、暇な時間ができたので何度もメッセージが出ていた更新作業に入る。空き容量が少ないとのことで不要なアプリやデータを削除。ようやく更新作業に入ったがこれが長いのなんの。8時間かけて更新失敗、再挑戦、またまた失敗。いったいこの機能向上操作で何が変わるかもよくわからない。保険証のマイナンバー化じゃないが、とりあえず様子見するのが賢明だろう。

+メッセージ

まさかLINEが中国の情報取得に手を貸していたとは驚きだ。どおりで妙な迷惑メールが後を絶たないわけだ。+メッセージならLINE同様の利用が可能だし情報漏洩もなさそうだというのでさっそくダウンロードしてみた。読まないニュースがなかったり、奇抜なスタンプが手に入らないことを許容すれば使うのに遜色はない。とはいえ仲間が利用するのにはちょっと時間はかかりそうだ。

踏切カンカン下半身ビタビタ

はじめての男のマゴというのは新鮮だ。2歳になるがまだまだカタコト言葉も話せない状況だが、なぜか「カンカンカン」だけは言える。ジージの名前を呼んでいるのかと思えばそうじゃない。「踏切カンカン」という幼児向け動画がお気に入りなのだ。胡座に抱いて一緒に踏切動画を見続けながらオレの人生も常にさまざまな踏切に遮られてきたものだと感慨に耽っていると、なにやら股間が冷たい。あっ!やられた!

寛容のパラドックス

カール・ポパーは「寛容な社会を維持するためには社会は不寛容に対して不寛容であらねばならない」と無制限な寛容の危険を逆説的に述べたが、多様性についても同じことが言えるだろう。なんでもありの人間関係や個の尊重は結果として個人の自由を奪いかねない。偉そうにダイバーシティだジェンダーだという人間だけは信用しない方がいい。

傷つけあうのはもうやめようじゃないか

医療従事者は旅行にも行けずましてや飲み会などもってのほかだ。こともあろうに国民に自粛を呼びかける立場の官僚がなんたることかと世間の糾弾は止まらずだ。待てよ、その写真を撮った東洋経済の記者はその場で咎めたのか。糾弾するマスメディア自身はどうなんだ。飲食や9時以降の飲み会が感染の原因だと誰が証明したのだ?同胞が同胞を追い詰める社会を誰が望んでいるのだろう。