フランクリン自伝 2月 27, 2026 テミスの不確かな法廷で言及されて、ようやく手にした一冊だった。アメリカ独立宣言の起草にも関わり、凧を上げて雷が電気であることを証明した300年以上前の偉人だ。勤勉、節制、慎重など13の徳を説き、それらを体現した人物で、今なおその金言は身に染みる。『貧しいリチャードの暦』は今日でも日本のひめくりカレンダーに繋がっている。若者必読の書であろう。(537/1000) 続きを読む
テミスの不確かな法廷 2月 19, 2026 またまたドラマに触発されて、ネタバレを後悔する予想を抱きながらも手に取った。3話のうち最初の作は放送の通りかもしれないが、残りの2話はそうでもなさそうだ。発達障害を有しながらも、地裁の特任判事を務める主人公。独特の視点と周囲の人々との距離感が面白い。ドラマの最終話が楽しみだ。(536/1000) 続きを読む
ババヤガの夜 2月 16, 2026 ババヤガとは、スラブ民話や伝承に登場する鳥の足が生えた小屋に住み、すり鉢とすりこぎ棒で空を飛ぶ恐ろしい鬼婆とことだそうで、ムソルグスキーの組曲『展覧会の絵』の1曲にもあるという。まさにその鬼婆を目指すかの如き喧嘩に強い女性主人公が、ヤクザの世界を翻弄する。痛快な一作だ。(535/1000) 続きを読む
砂の器 2月 15, 2026 約40年ぶりにNHK BSで放映された映画を観て原作を読みたくなって借りた。2段組500頁、つまりは1,000頁に及ぶ長編だったが、一気呵成に読了してしまえる圧巻の作品であった。松本清張の筆力に今更ながら驚嘆するほかない。映画では充分に描ききれない細部や、犯行の緻密さ複雑さが原作ならではの迫力で伝わってくる。(534/1000) 続きを読む
軍師秀長 (上)(下) 2月 09, 2026 大河ドラマに触発されて、豊臣秀長にスポットを当てた本が読みたくなった。秀吉を陰で支えた軍師というイメージは更に深まったが、これほどまでに尽くし抜いたのかと知ると、豊臣政権の成立と瓦解はこの人なくしてなかったと思い至る。予備知識として頭に置いておくと今後のドラマの展開もまた違った楽しみ方ができるかもしれない。 (533/1000) 続きを読む
白石城死守 1月 14, 2026 全6編の作品集だが、全てが作者らしい慥かな洞察と温かい視座で描かれている。『菊屋敷』で語られた「子供は養育するのではない。自分が子供から養育されるのだ。それが子育ての根本だ。」との箴言には今更ながら目を開かされる。斎東与茂七。笠折半九郎。浜田治部介。夏目図書。矢押梶之助。黒川志保。全ての主人公に物語が寄り添っている。(532/1000) 続きを読む