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8月, 2022の投稿を表示しています

エキゾチックジャピャーン

考えてみると還暦を過ぎたら誕生日のお祝いというものは家族や友人からしてもらうのは傲慢かもしれない。こんなに長く元気に生かしてもらえたのは、家族や友人のおかげなんだとむしろ感謝してケーキのひとつも配ったらどうだろう。そういう意味では安倍の家族は国葬に費やされる2億4千万を統一教会で二次被害に遭っている人々への救済に充てられるよう申し出てもよさそうなものだ。

そこに山があったから

まさか当日に日本版ツール・ド・フランスが行われるとは知る由もなかった。山小屋に泊まるのも星空を見るためと思い込んでいたから、当日帰りのバスが午前中運行休止と知って狼狽した。空いた6時間も何をすればいいのか算段できなかったが、考えてみれば山へ来たのだからその山へ登ればいい。細君と二人登ってみればこんなに楽しかったとは乗鞍岳恐るべしだった。

秀吉はいつ知ったか

つかの間エッセーといった気軽な書物に目を通すのも余興かなと読んだ。八犬伝の作者らしい剽悍たる文体と思考が世情の憂悶を吹き飛ばしてくれる。古今の文献数の多寡で並べた3万人の歴史上の人物順位が面白い。第一位 親鸞、以下②松尾芭蕉③日蓮、石川啄木④聖徳太子、夏目漱石⑤森鴎外、6位以下はご自身でお読みください。(226/1000)

大自然の脅威

標高2,700m乗鞍岳畳平に到着してみると、なんと雨と霧で何にも見えない。なんという運の悪いことよと山小屋で不貞腐れて昼寝していたら、午後5時頃になって突然雨は上がり霧も晴れたではないか。この山のダイナミックな場面転換に声を失う。日曜日は自転車競技会のせいでバスは午前中運休だとここに来て知って慌てたが、ゆっくり山頂を堪能して帰ろう。

母に尋ねて三膳理

それにしてもワガママな母に閉口する。戦時中の食糧不足を味わった世代だ、子育ての頃は貧乏で食材に窮したと言いながら、気に入らぬ料理には箸もつけない。外食に誘えば完食できない分を勿体無いから他人に食えと強いる。いったいどういう了見なのか皆目理解できないまま、買い物や注文に頭を痛めるのが馬鹿馬鹿しくなる。食卓は戦場だ。

八犬伝 (上)(下)

虚と実の間に慰みものありと書いたのは大島真寿美だったが、山田風太郎によるこの作品も馬琴の「八犬伝」を虚と実から描き分けたものであった。小説という虚、現実という実、正義という虚、悪因という実。虚を描く作家(馬琴・山田風太郎)は実に喘ぎ、実に徹する作家(北斎)は虚に翻弄される。虚実冥合して愉快に読める。(225/1000)

負けてうれしい花一匁

やれやれ。まったく働く気はないのに、ハローワークへ行くと週3日勤務でホームページの更新なんかの仕事があるから面接しろと言う。半ば強引に先方へ電話されいきなり明日午後面接とあいなった。愛知労働局というからなんだろうと調べてみれば、それこそハローワークの上部組織のようなものだ。この暑いのに合同庁舎まで出向くのは難儀だが、まあ探検気分で覗いてみよう。

町中華3点セット

町中華がS&B食品とコラボして売り出した豚バラ肉カレーだが、どこのスーパーやコンビニを覗いても見つからない。思い倦ねてAmazonを見たらなんと3点セットで販売しているじゃないか。早速注文したらご覧のような町中華シリーズで今日到着。これはビールを飲みながら食す食材だから、明日から昼飲み三昧間違いなしだ。

乗鞍白雲荘

いよいよ週末は乗鞍畳平までマイカーとバスを乗り継ぎ山小屋に泊まる予定だ。満天の星空を仰ぎにいくのが目的だから、本格的な登山用の装備も用意しない。魔王岳で日没を見たり、大黒岳か冨士見岳で日の出を拝むくらいだろう。標高2,700mの高山は果たしてなにを語りかけてくれるのだろう。

グッドバイ

これまたこの作者の力量を遺憾なく発揮した作品だ。幕末から明治の長崎で茶葉の輸出に先鞭をつけ、坂本龍馬や大隈重信、岩崎弥太郎等の面倒をみた希代の女傑大浦慶の生涯だ。逆境にあっても不屈の精神で乗り越え、時代の変化や同時代に生きた人々へ「グッドバイ」とさりげなく告げられる爽やかさ。終盤は涙腺が弛むのを覚悟して読んでほしい。(224/1000)

舌(タン)づつみを打つ

今月は倅と母の誕生日。2人一緒にお祝いをしようと倅自身が言うので夫婦揃ってご相伴にあずかった。それは違うだろうと言われそうだが、倅に言わせればそれでいいそうだ。仕事、大好きな麻雀の話やら倅の話を聞くだけだが、普段たいしたコミュニケーションもないだけに貴重な時間となった。自分がそんなに歳をとったのかとつくづく感じるのであった。

その後のタープ

先日テント本体のないタープだけを買って困り果ていたのだが、なんとAmazonの同じ紹介画面がタープだけの画像に変わっていた。きっと同じような勘違いをする慌て者が全国にいたのだろう。そうなると話は別だ。販売元にも多少の責任はあるだろうと昨日からメールで何度もやり取りしたが、結局送料自己負担だが返品することになった。おかげでブログの更新をする暇がなくご心配をおかけしました。

鯉口を着る

玉袋筋太郎が粋に着こなして町中華巡りをしている姿に憧れて、鯉口シャツをどうしても着たくなる。首まわりに襟がないので鯉口というのかと思いきや、実は袖口が鯉の口状になっているからだそうだ。その昔は刺青のお兄さん方が祭りを盛り上げていたが、それが大っぴらにできなくなって刺青模様のシャツを纏うようになったとか。刀の鞘にも鯉口があるのがまたうれしい。

悪玉伝

やはりこの作家は只者じゃない。どんな悪玉が出てきていかなる悪事を披歴されるものかと興味津々で読み進めたが、いい意味で予想を裏切られた。八代将軍吉宗や大岡越前守への名望は期待はずれだが、それも為政者にしか分からない懊悩ゆえであると気づけば納得もできる。いかがわしい宗教団体との癒着に揺れる政治家どもに読ませてやりたい一冊だ。(223/1000)

送り花火

現役時代お世話になった先輩が亡くなられた。81歳だった。わずか16年の差でしかなかったことに愕然としながら、あの人にもう逢えないのだという冷徹な現実が哀しい。お盆の期間中泊まりに来ている孫たちがした花火は、まるで亡父の霊を来世へ送り返す送り火のようだった。これから年々寂しい花火になっていくのであろう。

影武者 徳川家康 (上)(下)

長い、本当に長かった。上下巻それぞれ600頁をゆうに超える1,200頁を読むのに一週間を要した。いきなり家康が関ヶ原で殺されてしまって、全編影武者が家康を演じていくという筋立てがそもそも奇想天外だが、史実をよく渉猟し矛盾なく傍証を固めて隙がない。秀忠があまりにも悪役に貶められているのが可哀想なくらいだ。とにかく疲れた大作だった。(222/1000)

麻丘めぐみは右利きだった

8月13日の土曜日は「左利きの日」だったそうだ。なんでも江戸時代の大工は右に槌、左に鑿(ノミ)を持って仕事をしてたので、右手をツチテ、左手をノミテと呼んだことから「飲み手」が左手となったそうな。毎週飲み歩いている小生はまさに左利きということになる。しかし麻丘めぐみは何故右手を上げているのだろう。

芸は身を助く

思い出すのはあの芸人たちのことだ。闇営業で反社会的勢力と関わったということで、批判を浴び打ちひしがれて謝罪していた記憶が生々しい。それにひきかえどうだ政権与党は。なにもかも個人のせいにするばかりで、政府として党として反社会的勢力に対峙しようという気はさらさらないようだ。自分の身より被害者の身を助けるのが政治家だろう。

秋祭りのイベント

コロナ次第だが、10月に開催予定の市民祭への出場が一昨日決まり、選曲でメンバー同士意見を闘わせている。やりたい曲と聴いてもらう曲とのギャップがあって悩ましいところだ。森、広場と自主開催のコンサートを続けてきて、今度は公的イベントに出るわけだ。またなにか得られるものがあるだろう。

出す方と受ける方

アダプターの失敗に懲りて、単純な丸型+のジャックでかつ乾電池でも動作可能なポータブルミキサーを買い求めた。届いてみると出力ジャックがご覧ような赤白分離のRCAではないか。アダプターのジャックの仕様にばかり目を奪われて肝心なアンプへの出力ができない。Amazonは返品を受け入れてくれたのが凄いところだ。オーディオ機器は本当に難しい。

びずりーち

失業保険を受給するには月に2回ハローワークへ職業相談に行かねばならない。もうまったく働く気はないから希望条件も言いたい放題だ。週3日、一日3〜4時間、通勤手段は徒歩か車、2〜3ヶ月の短期間、事務作業。そんなうまい話があるわけはないから、紹介される仕事はほとんどない。「こんな逸材どこで⁉︎」

入れる方と受ける方

買ったばかりのポータブルミキサーが2回目の使用で電源が入らなくなった。どうやらACアダプターの差し込み口のピンが曲がったせいのようだ。何事も入れる方と受け入れる方に準備と合意が必要で強引にはいかないということだねと細君に語ったが冷たくスルーされた。保証期間中ということで無償交換していただいたが強引な音楽人は他にもいるようだ。

感染対策

普通に考えてみよう。統一教会と関係のある議員が100人もいて彼等は改造内閣には入れない。そんな宗教団体の支持を仰いでいたのは怪しからんというのが世論の良識だ。安倍はそこにメッセージを出していて交流があると見做されて凶弾に倒れた。そんな男を国葬にしていいのか。ダメに決まっている。信者数60万人、コロナより怖い。

渦 妹背山婦女庭訓魂結び

虚にして虚にあらず、実にして実にあらず、この間に慰みものあるものなり。というのが人形浄瑠璃作家近松半二の達観だったようだ。近松門左衛門の正式な弟子ではないが、私淑して同姓を名乗りながら歌舞伎の演目ともなった表題の戯作を編み出した伝説の人の物語だ。生と死、虚と実、三千世界、死が間近に迫りつつあるこの歳になると嫌でも正対せざるを得ないテーマだ。(221/1000)

排他的年齢推移域

役所から介護保険料の納付書が8ヶ月分届いた。65歳になると第一号被保険者に移行して健康保険料から除外され市町村へ別途納めることになる。65歳以上の介護保険料は50%が国と県及び市町村、残りの50%を自己負担しなければならない。それにしてもいざ介護施設へ入れば介護保険だけでは賄いきれず年金相当額は補填しなければ続かない。年齢深まれば排他的なるものよ。

恋歌

時代小説の恋愛ものに葉室麟が絶賛とはと訝りながら読み進むと、批判しか聞かない水戸天狗党と実在の歌人中島歌子の一生に引きつけられる。歴史に埋もれがちな暴動の顛末もさることながら、鎮圧された側の妻子に対する悲劇は涙なしに読めない。最後の最後に驚くべき結末が待っていて、随所に織り込まれる和歌と同じ余韻を与えてくれる220冊中上位の傑作だ。(220/1000)

歴史戦と思想戦

読書三昧の雑感にはそぐわないが謝罪させてください。8月2日の記事で日本財団と笹川良一氏に関して自民党や統一教会を結びつけるかのようなことを掲載しましたが、根拠のない憶測でした(記事は削除)。安倍や右翼層が頼っているのは日本会議という国家神道グループだとこの本を読んで気づいたからです。産経新聞が主導する「歴史戦」思想は荒唐無稽だが、この反論も説得力を欠くのが残念。(219/1000)

その男 (ニ)(三)

杉虎之介という主人公の名前は吉田松陰の幼名を充てたもののようだ。幕末から昭和まで98年の生涯を送った主人公が、屈指の剣豪としてだけではなく西南戦争で西郷や桐野の最期までを見届けた人であったことが、複数のモデルを重ねたにしろ物語に重厚さを加えている。江戸期までの日本人とは黒白だけで判断せず、理屈よりも情で物事を考えたことを尊びたいものだ。

申し上げます。

であるか。かような炎天下に戦場を駆け回るとは猿でもやるまい。そもそも槍とも思えぬ棒を振り回し球なんぞ打って穴へ押し込めるなぞということがどこが面白いんじゃ、なあ光秀。水分補給を断たれたら犬死ぞよ。あの者によくよく言い聞かせて二度とかような真似をいたしたら余が成敗致すと言うておけ。であるか。

佐渡OKさ

なんで佐渡の金山の世界文化遺産登録が問題になるのかわからなかったが、どうやら「歴史戦」なる偏った思想と議論が根底にあるようだ。韓国や中国に過去の歴史にいちゃもんばかりつけられて、謝罪している我が国の姿が情けないと思っている保守層。安倍しかり、櫻井よしこ、産経新聞、そこまで言って委員会、右翼の無節操に吐き気がする。