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しんぶんし

しがつくだけで途端に価値が下がると同時に、上から読んでも下から読んでも同じになるだけの代物では本当に困ったものだ。かつては「社会の木鐸」とまで言われ、乱れた世相に警鐘を鳴らす重責さえ自負していたではないか。それなのに、近頃では検察官の定年問題でSNSの後塵を拝す体たらくだ。一介の女性が正しく声を上げる前になぜ彼等が世論を喚起しないのか。それを報道してジャーナリズムを標榜しているような媒体では、ただの「煽情紙」でしかあるまい。

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迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

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