スキップしてメイン コンテンツに移動

オンライン酒場放浪記

不謹慎だが首相の一日を新聞で自粛警察するのが愉快だ。あのおうち動画を酷評されて以降ほとんど官邸と国会から出ず、終わればまっすぐ自宅へ直帰のようだ。さぞやお気に入りの焼肉屋へ立ち寄りたいであろうにと、コロナ禍の中でも構わず酒場を放浪してきた小生からすれば気の毒に思える。料亭政治から脱皮するのも新しい政治様式だなどと、専門家会議に言わせないのは馴染みの女将に頼まれているからではないかと邪推してはもっと気の毒か。


コメント

このブログの人気の投稿

ふるさと銀河線

全9篇の短編集だが、その全てに鉄道が絡まるのがうれしい。寺山修司の詩が引かれているが、全編を通じてその詩魂が宿っている気がする。 幸福が遠すぎたら さよならだけが 人生ならば また来る春は何だろう はるかなはるかな地の果てに 咲いている野の百合何だろう さよならだけが 人生ならば めぐりあう日は何だろう やさしいやさしい夕焼けと ふたりの愛は何だろう さよならだけが 人生ならば 建てたわが家は何だろう さみしいさみしい平原に ともす灯りは何だろう さよならだけが 人生ならば 人生なんか いりません (484/1000)

迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

罪の声

ようやく5年半をかけて500冊に到達した。区切りの一冊は映画化された同書だが、映画とは細部が微妙に異なるだけでなく、文字から伝わる感動はまた別物だ。グリコ森永事件の真相を独自解釈した構想も壮大だが、なんといっても加害者側に組み込まれた子供たちの運命に焦点を当てた作者の視点が作品に普遍性を与えている。(500/1000)