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8月, 2023の投稿を表示しています

それは剪定

春に剪定、草刈りをしたお得意先から、この秋もぜひと言われて本日2時間半作業をした。まだまだ暑いさなかで、なんとか午前中で終了できたのは幸いだった。この得意先はかれこれ3年も剪定をさせてもらっているので、だんだん庭木の成長と佇まいが自分の庭のように把握できているのがなんともうれしい。 【剪定前】 【剪定後】

雪に咲く

越後高田藩を治めた家康の次男結城秀康に連なる松平一族の盛衰を描く。三代藩主光長の筆頭家老を務めた小栗美作の一生だが、家綱の死と酒井雅楽頭の失脚とともに、若い嫡子とともに切腹して果てる。結末が悲愴すぎて読み終えるのが辛い。(355/1000)

奇貨居くべし 黄河篇

全五巻中第三巻まできてようやく「奇貨居くべし」という箴言の意味が物語を通して知りたくなる。単に投資の原則を説く隻句ではなく、呂不韋が持つ人心総攬の要諦でもあるようだ。残る二巻はたしてどんな結末を見せてくれるか楽しみになってくる。

ついにPA購入

次のイベントは社会実験がらみで、地元大型ショッピングモールでのインストアライブだ。これまでの活動で知り合った音楽愛好家7組に連絡して、出演を打診している。こうなると手持ちのライブ設備で唯一不足していたPAミキサーを揃える必要が出てきたので、思い切って大枚叩いて購入することにした。これであれこれ悩む必要もなくなりやれやれだ。

群狼の舞 満洲国演義 (三)

敷島四兄弟の一人ひとりについてかわるがわる場面転換する文章構成は、他の作品でもみられるこの作家の特徴でもあるが、3作目ともなると些か疲れてもきていた。しかし四兄弟の性格や経験値が飲み込めてくると、そういう展開にホッとしたり期待感が煽られたりしてくるのが不思議だ。王道楽土を目指した満州とは一体何だったのだろう。

真実の航跡

すべてフィクションと作者は後書きしているが、ビハール号事件として香港で戦犯裁判が行われていたのだった。第16戦隊司令官左近允尚少将が重巡司令官黛治夫大佐に拿捕、収容したイギリス人及びインド人捕虜65名を処分するよう命じた。左近少将は参謀本部の命令に従って指示したが立証できず絞首刑。黛は異動の決まった他部隊への途中で自己防衛の為に捕虜を処分したのに禁錮7年。左近少将の弁護にあたった弁護士の苦闘と苦悩を描く。(354/1000)

奇貨居くべし 火雲篇

荀子、孟嘗君といった英傑がいよいよ登場してきた。将来を嘱望される呂不韋の成長に大きく関与する二人だ。今後彼はいかなる数奇な人生を送っていくことにならやら。

会議は盆踊る

市民活動団体に投げかけたイベント共同開催も、せっかく集まった女性を中心とする役員から具体策は出なかったようだ。女性の会議は長くなると言って批判された元総理もいたが、女性もその言葉に憤慨するだけじゃなく井戸端会議から脱する工夫をなぜしないのだろう。プラレールイベントに嬉々として参加する孫の姿を見てそう思うのであった。

事変の夜 満洲国演義 (ニ)

西南の役を契機に外征化した日本が、ロシア進出を阻むため日清戦争、日露戦争を繰り広げ、獲得した領土の確保を名目に、経済不況打開を目的に関東軍の領土拡張策を許す。陸軍大学出身者を優遇する教育の形骸化、板垣征四郎高級参謀、石原莞爾参謀の専横、天皇に対する暗殺廃位脅迫と満州事変は歴史の暗部をまざまざと見せつける。

金門島流離譚

外浦吾朗というのがゴルゴ13の原作者としてのペンネームだそうだ。そうとは知らず読んできた作者と知ってなるほどと頷かざるを得ない。本編も台湾と金門島を中心として繰り広げられる殺人ストーリーで、主人公が実は殺人者だったという結末はまさにゴルゴ13に繋がる展開だろう。女性が悲劇に遭遇するシーンが多いのだけは勘弁してほしい。(353/1000)

河畔に標なく

これまたとんでもない作品だった。再度軟禁状態にあるアウン・サン・スー・チーが象徴的だが、ミャンマーという国が抱える民族問題を根底にして登場人物たちの物欲をこれでもかと描ききる。主要な登場人物7名のうち4名が死んでしまうというハードボイルドな展開は、読み始めは混乱し後半は面倒くさくなるが生きるとは何なのかについて問題意識を持たせてくれる。(352/1000)

キャンドルナイト参戦

灼熱の駅前コンサートに続いて、9月2日は公演で行われるキャンドルナイトに出演だ。日没予定は18時18分だが出演時間は17時半。できれば夕闇のキャンドルの中で演奏したいところだが、セッティングの関係からすればやむを得ない。このあと、大型ショッピングモールでインストアコンサートをやったら今年も終わりかな。

奇貨居くべし 春風篇

これまた全五巻の一冊だが、この作者の古代中国作品に惹かれて手に取ってしまった。呂不韋という英傑の一代記と思われるが、その青年期の溌剌とした生き方が実に爽快だ。藺相如という楚の国の宦官の一官僚を輔けて、悪辣な秦の宰相に一泡吹かせる後半は一気呵成に読ませるものがある。これまた残る4巻も読まざるを得ないか。(351/1000)

風の払暁 満洲国演義 (一)

すごい本に出会ったものだ。しかも作者が昭和にゴロゴロしていたような無頼派作家ときてはたまらない。張作霖爆殺事件を契機として進行する満州領有戦略の中で、敷島四兄弟の波乱に満ちた物語が展開する。日本人の情動に流されやすい世論、目的のためには手段を選ばない勢力の跋扈という同時代的な問題意識が呼び覚まされる。全九巻読破せねばなるまい。(350/1000)

暑すぎて夏すぎる

最高気温40度の危険な暑さの中で午後4時半演奏開始だ。暑さでボーッとしてきそうな状況だが、蝉の合唱も交えながら計5曲。途中ギターのピックをサウンドホールに落とし込むアクシデントもあったり、時間を間違えたりもしたもののなんとか無事にやり終えた。夏がまたこれでひとつ過ぎていく。

田中家の三十二万石

豊臣秀吉ではあるまいに、まさか同様に百姓から筑後三十二万石の城持ち大名にまで出世した男がここにいたとは驚きだった。悲しいのは手柄を上げることばかりに奔走していたために、妻や子に恵まれず家名もすぐに断絶してしまったことか。その意味では秀吉に似ているかもしれない。男の一生とは難しいものだ。(349/1000)

クジラアタマの王様

こんな小説もあるのかと首を捻りながら読み進む内に、なんとなく作者の意図が見えてくる。RPGゲームを小説に取り込む手法だと言われれば頷けなくもない。人類とパンデミックとの対決をハシビロコウ(ラテン語で「クジラアタマの王様」)という象徴的な鳥を介在させて寓話的に描く。コロナウィルスもまたハシビロコウの一種だったのかもしれない。(348/1000)

消えた女

藤沢周平は7冊目だが、なかでもこの一冊がいちばんかもしれない。元岡っ引の彫り職人伊之助が、恩人の娘を探しながら巨悪に対峙していくドラマは息をもつかせない展開だ。最後の方は思わず泣けてくるシーンもあり、なんといってもついにその消えた娘を見つけ出す場面はさすがは藤沢周平の面目躍如というところだ。 (347/1000)

新時代に生きる「道徳哲学」

欲望の資本主義のタイトルでNHKの番組で取り上げられた著者の最新作だ。コロナがもたらした功罪はさまざまだが、世界中で起きた抑制と制限の体験を、消費を最善とする新自由主義経済に決別する契機とすべきだと唱える。ハイデガーの「存在と時間」を彷彿とさせるが、存在は非存在と同一であるという観点に立てば、彼の主張がすんなりと腹に落ちる。(346/1000)

王家の風日

中国最古の王朝、夏王朝の後を受けて600年続いた商(殷)王朝が滅亡し、周に変わるまでの抗争がベースだ。商の宰相箕子(きし)の見識、洞察力に感服させられる一方、太公望が戦略家として革命に重要な役割を果たすなど発見の多い一冊だ。物品の移動に利益を求めた最初の民族だということから、商人という言葉が始まったとことに驚く。(345/1000)

核について考える

唯一の被爆国なのになぜ核兵器禁止条約を批准しないのか素朴な疑問だったが、勉強してようやく理解できた。核拡散防止条約(NPT)には核保有国である米、露、英、仏、中5カ国や日本も批准して、他国に核兵器が持ち込まれないように合意している。ところが、禁止条約となると批准国も少なくないが、保有国はいづれも拡散はさせないが禁止には反対の立場だ。抑止力に関わるからということで、米国の傘にある我が国も従わざるを得ないということみたいだが。

なんとかしてよドラえもん

久しぶりに首相の気骨を見た。我が国はデジタル敗戦国だと真摯に認めて、世論の反発に立ち向かう姿勢はカッコいい。そもそも行政、医療には非効率な面が多すぎる。コロナでさんざん苦労したのに喉元過ぎればなんとやらだ。解せないのはデジタル化を国民の旗印となって流布すべきマスメディアがこぞって足を引っ張る構図だ。ジャイアンやスネ夫に負けるな、保険証のび太くん!

天下普請

江戸城天守閣は都合3回建て替えられた。初めが中井正清、秀忠の時代が主人公である鈴木長次だったわけだ。家光の時にも建て替えられたが明暦の大火で焼失したのだが、長次の悔しさと成長を描いて実に面白い作品となっている。岡崎に彼が最後に建てた伊賀八幡社は国宝ともなっているとか。ぜひ行ってみたいものだ。(344/1000)

武蔵

あまりにも有名な剣豪の一生を改めて読むのも躊躇われたが、五輪書を完成させるまでの次第を辿れることを期待して手に取った。小笠原家から細川家へ移り、忠利、光利と明君に仕え、遂に奥義を著すまでの老成した武蔵の人となりは年齢の近い我々には共感を呼ぶものが少なくない。「残日の剣」という副題は言い得て妙である。(343/1000)

食の旅人

テレビのCMについつい影響される性質はなかなか直らない。前日飲み過ぎて食欲がわかなくとも、こんな曲を聴くとお昼にタラコスパが食べたくなるから因果なものだ。そういえばCMに限らず、スーパーで新しい食品を見つけるとこれまたついつい買い求めたくなる。赤かぶ5番仕立てのカップ焼きそばなどこわごわ食してみたが、なんとか完食した。

失敗なくして成功なし

市民活動を公に展開したいと考える人は多いのだろうが、いざその機会を与えられてもなかなか足を踏み出せない。結局仲間内だけの自己満足に終わりがちだ。活動団体を取りまとめる組織の代表者にその対策を説いて説得を試みたが、果たしてどこまで通じたことやら。理科の実験がなぜか楽しかった少年時代を思い出す。

男の看板

怒涛の飲み会ロードを漸く終えることができた。3日前勤務先の仲間、7日前勤務先OB会、26日友人と飲み会、28日スクールガード打上げ、30日高校クラス会、1日中学校クラス会とよくも続いたものだ。誘われれば基本的に断らない男という看板を掲げているものの、さすがに昨夜は疲労困憊で入浴もせず眠りについたのだった。