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風の払暁 満洲国演義 (一)

すごい本に出会ったものだ。しかも作者が昭和にゴロゴロしていたような無頼派作家ときてはたまらない。張作霖爆殺事件を契機として進行する満州領有戦略の中で、敷島四兄弟の波乱に満ちた物語が展開する。日本人の情動に流されやすい世論、目的のためには手段を選ばない勢力の跋扈という同時代的な問題意識が呼び覚まされる。全九巻読破せねばなるまい。(350/1000)



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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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