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そこに山があったから

まさか当日に日本版ツール・ド・フランスが行われるとは知る由もなかった。山小屋に泊まるのも星空を見るためと思い込んでいたから、当日帰りのバスが午前中運行休止と知って狼狽した。空いた6時間も何をすればいいのか算段できなかったが、考えてみれば山へ来たのだからその山へ登ればいい。細君と二人登ってみればこんなに楽しかったとは乗鞍岳恐るべしだった。




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こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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