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臨時廻り同心 山本市兵衛

雲をつかむ男、毒茸、牙貸し、老剣客と女弟子の四話で構成されているが、いづれの話も実に洗練されており娯楽性も深い。こんな実力ある時代小説作家がまだまだいることに安堵さえ思える。お気に入りの作家が鬼籍に入った人ばかりでは寂しい。どんどん書き続けて欲しいものだ。(434/1000)



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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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