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氷川清話 勝海舟の政治観と幕末維新の裏面史

勝海舟自身による原書は図書館になく、高野澄版の解説書で我慢した。解説者による偏見のせいなのか、文章構成の寸断のせいなのか読後感は充実感に乏しい。ただ言えるのは、勝以降、この国に彼や西郷隆盛のような腹の座った大局観を持てる大人物は現れなかったということか。(561/1000)

日本人とユダヤ人

すでに絶版となっているのか、図書館はもちろんネットでも手に入れられなかったかつての名著を、高校教師を定年退職したばかりの嫁の父親から譲り受けることができた。イスラエルとガザ、アラブ諸国との対立の構図がどうにも理解できなかったのが、本書でユダヤ教、キリスト教の相違を知ることで、多少なりとも理解が進んだ気がする。(560/1000)

親鸞 (上)(下)

教行信証に触発されて五木寛之版の上下巻を手に取った。新聞に連載されていた頃には読む余裕がなかったせいか、今読んでみる方が相応しいと思えるのも奇妙だ。十悪五逆を犯したものは念仏を唱えても浄土へは行かないとする無量寿経から、他力によってそういう人々も救われると解する涅槃経へと法然の思想を止揚させる親鸞。その辺りの事情はこの上下巻には著されていない。(559/1000)