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祇園精舎の鐘の声

忘れ物や借り物をすべて関係者に送り届けるために東奔西走した一日だった。苦労して届けても当たり前のような顔をされてはたまったものではない。非常識が常識のように罷り通ると、異常が異常に思えなくなるから不思議だ。所詮諸行は異常だと達観するしかないのだろう。



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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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