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足引き寺閻魔帳

唐の国の車胤は昼間蛍を集め夜その光で勉学し、孫康は昼間降雪を願って空を眺め夜雪あかりで読書した。蛍雪の功以前に昼間なぜやらぬと難ずるのは小賢しい理解で、無為に過ごす「無駄の用」を説く主人公たちが微笑ましい。陰惨な誅伐のシーンは敢えて描かず、そこに至るまでの人情の文を巧みに語る各章の筋立てが実に愉快な一冊である。(245/1000)

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