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9月, 2022の投稿を表示しています

信州りんご&バターサンドクッキー

歯磨きを終えてさあ寝ようかとしていたら、倅から待ったがかかった。なんでも友達のお土産でいただいたお菓子が絶品だったので、わざわざAmazonで買い求めたから食べてみろという。どれどれと食すと驚きの味だ。りんごの優しい風味とサクサクとしたクッキーの食感が食べた後まで余韻として残る。InstagramやFacebookにもアップしたが小欄だけの愛読者にもぜひお薦めだ。

熱燗2合

市民祭とは別に来月30日に新池交流館ふらっとで行われる歌謡祭に細君と出演する予定だ。ふたりでデュエットするのがあの「あずさ2号」。とはいえ普通に歌ったのでは面白くないので、以下のような替え歌にする。一緒に飲みに行って名古屋駅に細君を置き去りにしたことも踏まえ、ほぼ事実に近い内容なのがいささか体裁が悪い。 明日 私は瀬戸にいます あなたの知らない人と二人で いつか あなたと行くはずだった 夜まだ早い 品野路へ   行く先々で 想い出すのは お酒のことだとわかっています その 居酒屋に きっと私を 呼んでくれると思いたいのです   居酒屋は いつまでたっても とても行けそうにありません 私にとって あなたは今も お酒は二合の清酒なんです 8時過ぎまで 熱燗二合で あなたは あなたは  居酒屋にいつづけます   おわりあさひで あなたを待って 私は ホーム にとり残された そんな気持ちの中の あせりが 私を酒に誘うのでしょうか   ※ 瀬戸電はいつまでたっても とても着きそうにありません こんな時間に 帰ることしか できない私を許してください 8時過ぎまで 熱燗二合で 私 は  私 は  居酒屋に いつづけます   ※くり返し

Aの世代の前に

反対側の立場にいる人々を論うのもまたまた顰蹙を買いそうだが、ここに弔意を表している面々の名を見ていると辟易とする。まさしく右翼に近い保守層ばかりなんだろう。美しい国だの、桜を見る会だの、教育勅語回帰といった戦前日本を崇める連中にはどうしても馴染めない。こういう世代の前に平仄を合わせるのは難字を前に手を拱くようなものだ。 論う:あげつらう 顰蹙:ひんしゅく 辟易:へきえき 崇める:あがめる 平仄:ひょうそく 拱く:こまねく

その扉をたたく音

心の扉というものは年齢に関係なく気がつかないうちに閉ざされてしまっていることがあるのだろう。プータローの若者が音楽を通じて老人ホームの入居者たちと心を通わせていく。大袈裟な痴呆話はやや違和感があるが、「Wake me up when September ends」や「心の瞳」といった名曲を文中に織り交ぜられて、9月の終わりを迎える自分の心の扉も誰かにたたかれているような気がしてくる。(240/1000)

鬼役〈壱〉

初めて読む作者の作品だったが、シリーズものの第一作として痛快に読める。将軍家毒見役矢背蔵人介の裏使命である鮮やかな剣技に惚れ惚れとさせられる。水戸黄門じゃないが、主人公は決して怯まず矜持を貫くあたりが老人の読書欲を充分に満たしてくれるのだ。1,000冊の内何冊このシリーズを読むことになるのだろう。(239/1000)

八本目の槍

賤ヶ岳の七本槍に石田三成は含まれなかったそうな。三成と同じく小姓組として育った清正や福島正則等七本槍の七人について、三成との関わりを軸に群像が描かれる。金と米の流通量を制御して家康に対抗し、武士階級を削減した上で封建経済を転換させようとした三成の遠謀を知ることになる。相変わらず人称がややこしいが楽しめる。(238/1000)

爺・BOY

妄想集団よ、「それはいかん」。プーチンはNATOが核攻撃してくると妄想する。統一教会は信者を洗脳する。黒田は物価が上がれば賃金も上がると固執する。浜省じゃないが、ネットが普及しだした頃から人間の顔が見えなくなってきた。3歳の孫が細君の口癖を真似て覚えた「それはいかん」を妄想家どもに言ってやりたい。

酔って調和

続報で恐縮だが、先日の銭屋は食堂なのでアルコール等の飲み物は持ち込みで飲むことになると予め聞いていた。そこで付近のスーパーで前もって買い込んで、先に来た3人と堂々と挨拶がわりの乾杯をあげていた。ところが後から来た飲み会主催者が店主から「持ち込みは困る。酒は店にある」と叱られ、飲みかけのビールを慌てて飲み干し買い求めた。ハプニングは楽しい。

せんベロ オフ会

今夜はいつもお世話になっている「東海地区せんベロシリーズ」のメンバーの方々とのオフ会。今月24日で惜しまれながら廃業する新瑞橋の「めし飯処銭屋」さんに希望者7名が集まった。日頃はネット上でオンラインの情報交換するだけの仲だから、こういう直接的なふれあいの場は貴重だ。初めて会った人との飲み会がこんなに楽しいとは、ありがたいことです。

草々不一

不一とは手紙の最後に認める結語のひとつだそうだが、「とても言い尽くせません」という意を表しているという。全八編珠玉の物語が集められているが、電車の中で読みながら思わず泣いてしまいたい方は、中でも表題の「草々不一」をぜひ読んでほしい。隠居して妻との関係を見つめ直したり、己の来し方行く末に想いを馳せる年代にはまさに不一の作品である。(237/1000)

将軍の子

徳川幕府開幕時代に必ずと言っていいほど登場する三代将軍家光の異母弟、保科正之その人のみを追った作品だ。その人となりに改めて触れて、込み上げてくるものがあるシーンが何度もある。「怠らず行かば千里の果ても見む 牛の歩みのよし遅くとも」家康が詠んだというその歌の通り、己の分限を弁えて果たすべき役割を貫く矜持を学ぶことができる。(236/1000)

ペトロ

息抜きで推理小説でも読みたくなってこの人のものを手に取ってみた。「隠蔽捜査」に比べれば質感は劣るが気楽に読める。神武天皇の前に79代もの古代王族がいたとか、神代文字やら楔形文字なども飛び出してきてそれはそれでなかなか面白い。ペトログリフ(象形文字等)とキリストの使徒ペトロとを結びつけるところが肝だ。(235/1000)

猫の手も借りたい棒の手

秋の市民祭では昔から棒の手の演舞が奉納される。町内の世話役が来て、今年は高齢や法事で参加者が少ないので是非出てくれと懇願された。演舞などできないので提灯か杖を携えて歩くくらいならと引き受けたが、二日間の市民祭の一日目はバンド演奏でステージ出演もする。形は違えど市民活動にどっぷり浸かるのは悪くない。

剪定必ショー

いやあ久々の剪定、草刈り作業でした。一昨年からオファーを受けて年一回お邪魔している方のところへ伺った。午前中で終わる予定が、ご覧の状況だったので午後3時までかかった。謝礼をいただいて細君といつもの焼き鳥屋へ。ビールが最高に美味かったのはいうまでもありません。 剪定前 剪定後

最悪の将軍

徳川綱吉といえば生類憐れみの令やら赤穂藩への不公平な裁きなど最悪の将軍の名を恣にしてきた男だが、その男の本意は何だったのかを丁寧に辿っている。不本意にも兄の後を襲って将軍職に就き、武断政治から文治政治へ移行させようと悪戦苦闘した啓蒙の人であったと作者は同情を寄せる。非業の死後もなにかと世間を騒がせているあの元首相に通じるものがある。(234/1000)

Suica甘いか酸っぱいか

定期券や通勤地獄から解放されて以降、飲み会の際だけ電車を利用するのにいちいちマナカカードをチャージしていた。東京にいた娘に教えられSuicaならスマホで勝手にチャージできると知ってさっそくダウンロードした。とはいえ実際に改札を無事通過できるかどうかやってみないと心配もある。酸いも甘いも噛み分けたはずの老人にも噛み分けられない分野があるのがうれしい。

ハッピー・リタイアメント

ふざけた筆致と内容で嫌いな作家の一人だが、タイトルが身近過ぎてつい手に取ってしまった。予想通り、くだらないギャグや非現実的な展開に投げ出したくなるような出来の作品だが、読後はなんだか無性に登場人物たちに憐憫の情が湧くから不思議だ。保証協会の時効経過求償権に群がる定年出向組にまつわる悲喜劇がなぜか本当にあり得そうな気がしてくるのは何故だろう。(233/1000)

落陽

明治天皇その人の足跡を辿るというのではなく、第三者の新聞記者の立場から人となりを探るという構成が読みやすい。維新を境に棲む場所も、密室の神聖から帝国の統率者として存在も一変した青年の苦悩が偲ばれる。彼を悼んで造営された明治神宮の森林が実は100年、200年先を見通して植林された事実が日本人の叡智を語りかけてくれる。(232/1000)

水は入らないが酒は要る旅

娘夫婦のマゴたち2組と2泊3日でディズニーランドとシーを堪能し尽くしてきた。園内もホテルも若い人ばかりで、自分たちも青春時代に返ったかのような錯覚を味わう。プロのカメラマンに撮影を頼んだら、はい見つめ合ってと指示され年甲斐もなく照れまくりだ。夫婦水入らずの旅では味わえない滋養たっぷりの水分補給の旅だ。

夢行脚

女流俳人の先駆者とでも位置付ければいいのだろう。評価が定まらないのは、人妻でありながら不義の相手と出奔した江戸時代という時代性のせいか。 夢見るも仕事のうちやはるの雨 こんな句を残されると、今の我が身の境涯も背中を押される気がして気分がいい。(231/1000)

空に牡丹

実在の人物の話ではないらしい。しかし実在していたかのように生き生きと描かれているのはこの作者の筆力ゆえだろう。夜空に咲かせる花火だけのために全財産を使い果たし、花火のようにパッと咲いてパッと散る一生を送った主人公に人生とはなんなのかを教えられる思いだ。昔見た花火が恋しい。(230/1000)

メナード・ケインズ理論

葛飾応為の「夜桜美人図」をさっそく観ようと強引に細君を連れ出しメナード美術館に向かった。「どうぶつシリーズ展」をやっているのか、ほーと眺めながら進むと今度は西洋画だ。ゴッホだ、シャガールだ、ゴーギャンだ、セザンヌだと大物の作品が一点づつ並ぶ。さあいよいよだと扉を開けると出口じゃないか。聞けば重要作品は常設せず、応為は来年2月展示だという。入場料分を罰金として細君に払ったのはケインズ理論だ。

とんねるずとポール牧

約8,000mある恵那山トンネルは5月から12月までリフレッシュ工事のため、2車線をポールで区切っており走りにくいのなんの。暗い上に後続車から追われている圧迫感とポールとの接触を回避する緊張感が延々と続く。予定になく登った乗鞍岳の岩場登攀の方がずっと楽だったとさえ思えるくらいだ。せめてポールだけでも取り除いて欲しいものだ。

成功する家庭教育

羽鳥くんのモーニングショーで、出演している廣津留すみれさんのお母さんが語っていたのが目から鱗だったのでさっそく読んでみた。英語の学習方法の細かいメソッドは別にして、グローバル人材、自らものを考える人間はこうして育てるんだなとよくわかる。創造力、プレゼン能力のない昭和の日本人的発想から脱却するのは、若い人だけでなくわれわれ老人もだろう。(229/1000)

左脳 vs 右脳

楽器に毎日触れて3年も経つと楽譜の🎼についている♯やら♭の数の違いが気になってくる。メジャースケールだとその数が増えるだけ♯は完全5度、♭は完全4度上のキーに移行する。Cを起点にすると♯はG D A E B♭はF B♭ E♭ A♭ D♭ G♭の順番だ。鍵盤の12音の全てを起点にでき、メジャーは全全半全全全半、マイナーは全半全全半全全で並ぶ。次回はマイナーに挑戦しよう。

時代遅れのLock'n'rule

ほぼ無理矢理やらされたような労働局での採用面接。あれから10日も経つのになんの返事もない。時間外命令簿はいまだに紙ベースだというのにも呆れたが、たかがパートの採用可否になんでこうも時間がかかるのか意味不明だ。そもそも労働基準監督署を所管する国の機関がこれでは、働き方改革など画餅の典型だろう。役人の頭の中は固定観念でLOCKされてるってことだ。

北斎について風太郎は実に徹したが虚に翻弄された人と見ていたが、朝井まかてによれば北斎もまた虚に徹しながらも実に喘いだ人だと北斎の娘、応為の目を通して描かれる。応為の「夜桜美人図」はメナード美術館に所蔵されているそうだから、これはぜひ見に行かねばなるまい。それしてもこの人の作品は一章づつ読み進むのが惜しくなるのがたまらない。(228/1000)

impressions

アンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」がいいなと小欄でご紹介した時点では、Appleのサブスクではダウンロードされていなかった。それが今日試しに見てみたらなんとダウンロードできるじゃないか。彼の珠玉のピアノ曲が次から次へと堪能できる。ああ〜なんという幸せ。iPhoneでサブスクを契約されている方はぜひご試聴下さい。

千両箱の中身

またまた詰まらないはなしを書いて読者の失笑を買いそうだが、千両箱に25両ひと巻きの小判40個はどうやって入っているのかが気になった。読書でも途中気になると読むのを中断してでも調べてしまう。因果な性格だ。これでスッキリしたのでまた読み始めるとするか?

忍者 月影抄

山田風太郎に嵌って何気なく手に取ってはみたものの、忍法10編すべて荒唐無稽すぎてついていけない。尾張藩主宗春が将軍吉宗の過去を暴露しようと御土居下組の忍者と尾張柳生を駆使して、吉宗の御庭番や江戸柳生と死闘を繰り広げる。双方の刺客が悉く死んでしまうのも作品の意図を混乱させる要因だが、この作者にしか書けない小説かもしれない。(227/1000)