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阿蘭陀西鶴

読み初めはうーんと思えるのに、読み進めるや読者を惹きつけて離さない独特の文体(と言っても作者出身の関西弁だが)の心地よさと相まって、あの西鶴と盲目の娘との暖かい心の遣り取りが涙を誘う。文学とはかくあるべしと西鶴に作者が語らせているのではあるまいかと思える。また一人いい作家に出会えたという喜びに浸れる。(201/1000)



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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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