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深重の海

捕鯨に関する専門用語と大地町の方言で埋め尽くされた第一章から読了の自信が揺らぐが、次章以降で物語に引き込まれ圧倒される。タイトル通りなんと救いのない深重の物語だろう。亡父と同じ年に生まれたこの作者の見識に敬服するばかりだ。「酔鯨」を愛飲する小生だが、土佐に行く前に南紀大地町へ行って鯨が泳いだ海原を遠望してみたくなる。9月も結局13作品読んでしまった。(82冊目)


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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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