空き家や 光琳塀に 梅描く 3月 03, 2020 2回目の俳句教室、投句2句はズタズタに添削されてしまった。冒頭の句は、毎週月曜日から木曜日まで剪定の練習に行っている空き家(いえ)の塀からまるで尾形光琳が描いたかのように梅の枝が伸びているさまを詠んだものだ。「描いた梅は季語ではありません。下五を梅の花として次回作り直していらっしゃい」侘しい空き家、華やかな梅、一層深まる侘しさ、芭蕉の名句に倣って弁証法的に止揚した一句だが光琳の次を埋める3字が浮かびません。 共有 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 共有 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント 桑太郎 さんのコメント… 梅を見る ご隠居 さんのコメント… 初コメントありがとうございました。お礼が遅くなってすみませんでした。一気に問題解決です。
亥子ころころ 10月 15, 2024 久しぶりの西條奈加だったが、『まるまるの毬』に勝るとも劣らない出色の出来栄えの作品だ。しかも毬(いが)を継いでの亥子なのだから興趣を掻き立てられる他ない。毬も菓子職人、本作も菓子職人にまつわる親子、師弟、友人の人情と憐憫を扱い、胸を突くシーンは縦横無尽だ。名作に出会える喜びに浸れるのはなんとも贅沢だ。(458/1000) 続きを読む
三河雑兵心得⑦ 伊賀越仁義 6月 18, 2024 穴山梅雪は、家康と間違われて殺されたという通説を取らず、光秀に従おうと京に向かったところを野伏に弑逆された説を立てる。本多兵介を家康に見立て平八郎等ととともに、家康と別ルートで伊賀越えを果たす植田茂兵衛。架空の人物としても、充分伊賀越えの醍醐味が味わえる。(432/1000) 続きを読む
運転者 未来を変える過去からの使者 2月 22, 2024 たまたま倅が職場で必要な代物をなくしたみたいだと細君から聞いた。始末書を書くのもいい薬だと思って納得したが、結局同僚が拾ってくれていたそうでことなきを得たのは、運が悪いのではなく貯めていた運を使わせてもらったということになる。そういう話がこの物語を構成していて、読むほどにじわーっと心が温まる名作だ。(399/1000) 続きを読む
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お礼が遅くなってすみませんでした。一気に問題解決です。