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こころの良薬

古来中国より印鑑入れとして伝わった印籠は、日本で印鑑だけでなく薬籠としての機能も加わったという。20日からは印鑑を持ち歩く必要もないとなると、いかにしてこころの良薬を込めるかに智慧を廻らさねばならぬ。まずは黄門様の言葉だろう。
「国の本はなんと言っても人ですからな。領主であろうが、百姓であろうが人を大切にしないまつりごとはうまくいきません」

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こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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