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地上の楽園

右傾化しつつあるこの国で、いつ発禁処分になっても不思議ではないほど強烈な歴史上の告発書だ。まだまだ日常的に差別用語が使われていた昭和30年代に生まれた我々にとって、かくも非人道的な行為が国家としても、国民としても見過ごされ蓋を被せられていた事実に愕然とする。人間とはほとほと救いようのない存在なのだろうか。(543/1000)



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迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

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