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がいなもん 松浦武四郎一代

若くして日本全国を歩き回り、蝦夷地と呼ばれていた旧幕時代に北海道を何回も探索、アイヌ人のよき理解者であった人の一代記だ。40歳頃までに登り詰めた人生の山も、山頂にとどまり続けるのもありだが、武四郎のように下山しながら頂上からは見えない景色を愉しむというのに同感だ。膨大な蒐集物が本人の手元から散逸していくことを死の形だと喝破できる作家はそうはいないだろう。(520/1000)



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