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大久保彦左衛門 不遇の時こそ

天下の御意見番、大久保彦左衛門の不遇な境涯を中心に描かれているかと思ったら、彼の著作「三河物語」を注釈したような叙述が続いて閉口したが、最終章の12章まで至って漸く彼の思想がストンと胸に落ちた。譜代の者は主君の名誉に殉ずるべし。地獄がないと思わば孝養も能うべし。古武士の生き方に学ぶべきことは少なくない。(457/1000)



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