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青い壺

なんの変哲もないのに、たまたま出来よく仕上がった青磁の壺が、作者の手から次々と人手に渡り転々とする。手にしたそれぞれの人々が、なんの価値さえ見出さない代物であるのに、最後に外国で手に入れた鑑定家が作者に見せて年代物だと言い張る結末が実に愉快だ。人生も物質も世の変遷という運命を免れないということか。(438/1000)



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