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十三の海鳴り

前作に引き摺られて、南北朝時代前夜の東北を支配した安藤一族の話に目を向けた。荒唐無稽な宮家一族の呪術や官能小説そこのけのくだりも散りばめられ飽きずに読める500頁。その代わり読後感は呆れるほど乏しい。せっかくの題材がもったいないと言える。(317/1000)




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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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