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残り者

同じ作者の「恋歌」と対をなす作品といえば確かにそうだろう。「恋歌」は水戸天狗党の藩士の妻として生き残り歌人となった中島歌子の物語だったが、江戸開城に際し大奥に踏み留まり最期を見届けた五人の女たちを追った物語だ。フィクションといえばそうなのだろう。しかしなぜか現実にあった話のように読ませるのがこの作者の筆力ともいえる。(241/1000)



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迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

罪の声

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