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区切りの200冊目は中学時代の担任教師の娘の作品となった。娘よりはほっそりとした美人だったが、教師としての威厳と規律に頑なな先生だった。自分にしか関心がなく被害者意識でしか家族に接することのできない我が母と、作者が母として憎んだ先生とが皮肉にも重なる。価値観や人生はそれぞれ異なっていいのに、偏狭な視野を排除できない無力は悲しい。(200/1000)



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迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

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