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走れ、若き五右衛門

まあなんと読みにくい作品だ。句読点も台詞も人称も無茶苦茶で、下ネタは縦横無尽。こんな作者の本は読まずに返却しようかと思いつつ読み進むうちに、どんどん作品世界に引き込まれ、気がつくと370頁を一日半で一気に読み終えてしまった。若き日の石川五右衛門の成長と精神の相剋に加え、戦国時代初期の時代感覚を追体験しているかのような作風は圧巻であった。(169/1000)



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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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