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春雷

蜩の記、潮鳴りに続く羽根藩3部作シリーズの最後を飾る一冊だそうだ。主人公が壮絶な最後を遂げる点で蜩の記に近いのかもしれないが、真の政道、忠義とはなんなのか全編を通じて問いかけてくる。目先の利害や名誉に囚われて正義を声高に主張するだけの愚か者が現実社会でもなんと多いことよ。読後酒でも酌み交わして語り合いたくなる一冊だ。(167/1000)



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