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春雷

蜩の記、潮鳴りに続く羽根藩3部作シリーズの最後を飾る一冊だそうだ。主人公が壮絶な最後を遂げる点で蜩の記に近いのかもしれないが、真の政道、忠義とはなんなのか全編を通じて問いかけてくる。目先の利害や名誉に囚われて正義を声高に主張するだけの愚か者が現実社会でもなんと多いことよ。読後酒でも酌み交わして語り合いたくなる一冊だ。(167/1000)



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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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