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認知症を楽しむ

娘夫婦等と旅行に行くのだと前日伝えても、家を空けることは覚えていても誰と行くのかは当日忘れている。翌々日帰宅すると、前日家にいなかったことや誰と旅行に行ったかさえ記憶にない。卒寿の母の認知状態は危険レベルだが、資格を活かして再就職した娘は職場にいるもっと酷い入居者の日常風景を楽しんでいる。孫娘の話し相手になりながら実は孫が話し相手になってくれているのだと悟らされる。



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