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解夏

いくら乱読とはいえ「さだまさし」は対象外だという先入観に抗って読んでみたら泣けて泣けて鼻をかみながらが数度に及んだ。「死を恐れる気持ち」は死を迎えれば一掃する。なんと明快な答えであろう。解夏を始め秋桜、水底の村、サクラサクの四編とも家族、親子、夫婦が美しい和音を奏でている。世俗に疲れた時には一服の清涼剤となる一冊だ。(80冊目)



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