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それまでの明日

ハードボイルドの日本代表作家という評判で読み始めたものの、チャンドラーや村上春樹に比べて無駄な情景描写に辟易させられる。ベストセラーに名を連ねる作品にミステリーものや推理物が多い理由と失望がそこにある。映像として視覚で捉えるか、旋律として聴覚を駆使するか、文学の味わい方には割り切りが必要だということだ。



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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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