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毎度馬鹿馬鹿しい話を一席

酒の肴に焼き魚を選ぶとしたらやはり秋刀魚か鰯、どちらもあの苦味が酒に合う。家来が日本橋魚河岸で仕入れた秋刀魚の油や小骨をすっかり落として殿様に差し上げるてえと、前に目黒で食った焼いただけの秋刀魚と違って不味かった。この時期秋刀魚は鰯に比べて本数にして五倍も高い。かみさんにぶつぶつ言われながらも食卓に載せてもらった秋刀魚が美味いわけだ。



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