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無常という事

大学受験の模試なんかで読まされた「無常という事」に四十数年振りに触れてみると、当然だが読み方が変わった。あの「過去から未来に向かって飴の様に延びた時間という蒼ざめた思想」という難解だった文節もよく理解できるし、無常という事がこの世は移ろい易いものだなどという浅薄な思想ではなく、過去も現在という「常」なのだと思い至る。上手に思い出すことで人間になりつつある一種の動物から脱したいものだ。



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