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緑色の瀬戸電

小学校二年生のときいつも一緒に通学していた近所の女の子が背丈まで伸びた草木に紛れて緑色の瀬戸電に気づけず轢死したと後で知らされた。泣きながら弔辞を読んだ。まもなく電車は赤色になった。小学校六年生のとき弁論大会に出ることになった。毎朝父と暗唱するために近所の丘まで通ったことが突然思い出され泣けて発表できなかった。瀬戸電が緑色から赤色になったように泣くときは涙をながすだけになった。



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