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ご隠居の利き酒巡り〜作

三重県鈴鹿にある酒蔵清水清三郎商店の直販店太田商店までわざわざ行って買い求めた「作」シリーズの逸品。布製の巾着袋に納められ東京、鳥羽、ここ太田商店でしか手に入らない。FLINTとはヤマトタケルの命を救った火打石の名を冠したそうだが、精米歩合60%の馥郁たる日本酒の味わいはこの猛暑で疲れた体力を回復させる命の酒だ。木と木を摺り合わせていた先人にとって、石英の一種フリントに鋼鉄片を打ち合わせる発火方法の発見はスマホの登場みたいなものだっただろう。


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ふるさと銀河線

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迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

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