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ロリータ

いくら「死ぬまでに読むべき100冊」に入っているとしても、このタイトルの本を図書館で借りるのはちょっとなあと思っていたら、コロナ騒ぎで図書館が閉鎖されブックオフで買い求めることになった。他の本と一緒にレジに向かう細君に気味悪そうな眼で見られたので慌てて100冊だからと言い訳したのも変な話だ。お察しの通り1950年代前半に出版され、所謂ロリコンの起源となった著作だ。確かに倒錯した世界が描かれているが、作者が言うように「虚構作品の存在意義とは美的至福を与えるかどうか」だとしたらこの作品はまさにそれに相応しい。

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