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銀漢の賦

頭に霜を置き年齢を重ねた漢(おとこ)も銀漢と著した。銀漢とは天の川だそうだ。「有限をもって無窮を追うことなかれ」親友に遺した漢詩の一節に人生の真理を見いだすとしたら大袈裟だろうか。夕方amazonから届いて4時間で一気に読ませる葉室麟の筆力はさすがだ。主人公たちと同年齢を迎えた者にしか味わえない出汁が染みた逸品であった。かかる良書を勧めてくれた得がたい友人に感謝である。

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ふるさと銀河線

全9篇の短編集だが、その全てに鉄道が絡まるのがうれしい。寺山修司の詩が引かれているが、全編を通じてその詩魂が宿っている気がする。 幸福が遠すぎたら さよならだけが 人生ならば また来る春は何だろう はるかなはるかな地の果てに 咲いている野の百合何だろう さよならだけが 人生ならば めぐりあう日は何だろう やさしいやさしい夕焼けと ふたりの愛は何だろう さよならだけが 人生ならば 建てたわが家は何だろう さみしいさみしい平原に ともす灯りは何だろう さよならだけが 人生ならば 人生なんか いりません (484/1000)

迷路 (上)(下)

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罪の声

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