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冷血

同じ作者が「ティファニーで朝食を」を書いたとは思えない圧巻の500頁ドキュメンタリーだった。今から60年も前に実際に起きた凶悪犯罪を丹念に調べ上げ、犯罪者の心理を読み解くだけでなく、量刑と精神的欠落との相克まで問題提起した筆力は並々ならないものだ。犯人を始めから特定して物語を進める手法は、今日でこそ人気作家が当たり前に用いる構成だが、著者がその先駆をなしたのなら驚きだ。

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