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1月, 2026の投稿を表示しています

カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

起き姫

もうさすがという他ない。「起き上がり小法師」のことを言うのだそうだが、さまざま苦難に遭遇しても立ち上がる「起き姫」に象徴されるストーリーは圧巻だ。人と人とを紡ぐ主人公の口入れ屋家業が、あたかも本と人とを繋ぐ縁に準えられる気がするのはあながち的外れでもなさそうだ。読書の醍醐味ここにありだ。(529/1000)

東京影同心

新年最初の読書は、このところ集中して手に取っている杉本章子の時代小説だ。今回は、江戸から明治に移る苛烈な時代を同心、影同心として役目を果たす男の痛快活劇だ。まさに正月に読むにふさわしい一冊かもしれない。さあ、今年は果たして何冊読めることだろう。(528/1000)