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雷桜

映画にもなったようだが、まったく知らなかった。この作者の短編集「余寒の雪」があまりにも秀作であったので、手に取った長編であったが、期待を裏切らない作品だった。徳川10代将軍家斉の子として生まれた斉順をモデルにしたという斉道を軸に、遊という瀬田に生まれた宿命の女性との出会いと別れを描く。途中涙を誘われる場面が多いのには本当に参る。(481/1000)



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迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

罪の声

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