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銀ニ貫

室町時代に現れた羊羹は小麦粉に葛粉を混ぜた蒸し羊羹だったらしい。水分が多いため日持ちしなかったそうだが、江戸期になって京都の駿河屋が寒天を用いて練り羊羹を何代にも渡って工夫して拵えたという。この作品では舞台を大阪に設定し、武家に生まれた鶴之輔改名して松吉が蒸し羊羹を開発するまでを描く感動長編だ。(483/1000)



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迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

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