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姥玉みっつ

さすがは西條奈加だ。口のきけなくなった訳ありの少女を3人の婆さんが面倒を見る顛末を泣かせる筆致で描き尽くす。日々のさまざまが堰となって、流れゆくだけの時に楔を打つ。運とは築くものかもしれない。日々の積み重ねと、気の巡らせようで、少しづつ開ける運もある。などなど婆たちと同年齢になったからこそ胸に響く文脈が味わい深い。(475/1000)



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迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

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