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12月, 2024の投稿を表示しています

年間ブックレビュー

今年も100冊は読もうと挑んだが、バンド活動に加えて、健康麻雀、生活応援サポーター、小学生麻雀教室、剪定修行と年後半にかけて息つく間もないほどの多事に追われて87冊に終わった。読書の海に漕ぎ出して5年。荒波の航海を支えてくれる半神半人マウイがきっと寄り添ってくれるだろう。 楠木正成 (上)(下) ラプラスの魔女 剣花に殉ず 茜唄 (上)(下) 歌われなかった海賊へ 厳島 まいまいつぶろ 頂上至極 遠い勝鬨 赤ひげ診療譚 君のクイズ カズサビーチ べんけい飛脚 月ぞ流るる スクールガール ラウリ・クースクを探して 運転者 未来を変える過去からの使者 月のうらがわ 反応しない練習 恩送り アメリカ最後の実験 遠い他国でひょんと死ぬるや 暗幕のゲルニカ 奇跡の人 翼をください 生きるぼくら 敗れざる幕末 汚名 命もいらず名もいらず (上)(下) 北辰の門 冬姫 さわらびの譜 武王の門 (上)(下) 稀代の本屋 蔦屋重三郎 東京都同情塔 火山に馳す 極楽征夷大将軍 うまい日本酒をつくる人たち 父がしたこと 襷がけの二人 虚空遍歴 (上)(下) エデュケーション 佐渡絢爛 きらん風月 花影の花 友よ 会津執権の栄誉 介護者D 夜は短し歩けよ乙女 三河雑兵心得⑦ 伊賀越仁義 新・知らぬが半兵衛手控帖 思案橋 臨時廻り同心 山本市兵衛 実は、拙者は。 裁判官三淵嘉子の生涯 無間の鐘 青い壺 断絶 白鳥とコウモリ 虹の岬の喫茶店 スープカレー 熱砂 二人静 塚原卜伝十二番勝負 八月の御所グラウンド ともぐい 深淵の色は 佐川幸義伝 ごんぎつねの夢 春のとなり もう一度読みたい 教科書の泣ける名作 一夢庵風流記 身命を惜しまず 泥の蝶 異形の将軍 (上)(下) 高望の太刀 大久保彦左衛門 不遇の時こそ 亥子ころころ 野望の屍 二月二十六日のサクリファイス 六つの村を越えて髭をなびかせる者 ぼっけもん 最後の軍師 伊地知正治 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録 定年物語 紺碧の海 青嵐の旅人 (上)(下) 赫夜 海を破る者 またうど

またうど

西條奈加の「六つの村を越えて髭をなびかせる者」でも蝦夷開発を中心に田沼政治が語られたが、本書は家重と大岡忠光の「まいまいつぶろ」の続編であるとともに、意次の政策にスポットをあてた作品だ。印旛沼干拓、蝦夷開発、貸金会所等々50年、100年先を見据えた政策が家治の死とともに潰えていく。つくづく政治とは生き物である。(469/1000)

海を破る者

元寇の時代における河野一族の活躍を描いた長編だ。異国人の奴隷を通じて、戦の無意味さを知った主人公が、野分で殲滅の事態に陥った元の兵士らに手を差し伸べて救う。前代未聞の行為だが、地上から争いをなくすということは、こういうことなのだと思わせてくれる。(468/1000)

赫夜

延暦19年、西暦800年富士山が大噴火し、坂上田村麻呂が蝦夷大征討に向かった平安時代の物語だ。にもかかわらず、東日本大震災、能登大地震ほかこの国で打ち続く大災害とその後の復興を思わずにはいられない400頁の長編だ。主人公は一介の身分の低い家人だが、その見聞と体験を通して災害の悲惨さと人生の本質を鋭く抉る名著である。(467/1000)

青嵐の旅人 (上)(下)

いろいろ日常生活の多忙も重なり、加えて細かい叙述の多さに辟易としながら漸く読み終えた上下巻だった。幕末の動乱に四国伊予松山藩の武士や医務方がどう対処していったかを辿る。作品の趣旨は理解できるが、史実の織り交ぜ方に工夫の欲しい作品であった。(466/1000)