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東京都同情塔

さすが芥川賞作家。犯罪者を「同情される人々」という観点で再定義して建設された東京都同情塔。その建築思想とシンクロしながら、女性建築家自身を建築物として捉えた思想と人生観が語られる。伴走する若者の存在も、彼女自身の行き着くところも曖昧なままエンディングを迎える観念的な作品だ。(417/1000)



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カナリア恋唄

こんな素晴らしい作家に巡り会えて、それが読書の醍醐味だと大啖呵を切ったあとに、まさか本作がこの作家の遺作であったと知るとは。2015年62歳でこの世を去っていたという。つまりこれ以上彼女の作品は読めないのだ。人生とは須臾の間だと登場人物に奇しくも語らせた如くに、彼女は風のようにこの世から去ってしまったのだった。なんと残念なことだろう。(530/1000)

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