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年間ブックレビュー

今年は110冊。来年には500冊に手が届くだろうか。

眠狂四郎異端状
連鎖
湖上の舞
ザ・ロイヤルファミリー
義元、遼たり
にわか雨
忍び音
大奥騒乱
本意に非ず
夢幻
銀河鉄道の父
万波を翔る
球道恋々
地中の星
自由は死せず
天空の蜂
シュンスケ
ブラック•ショーマンと名もなき町の殺人
天地明察
家電兄弟
裸の王様・流亡記
輝ける闇
剣樹抄
黎明に起つ
人間の土地
商う狼
闇の傀儡師
横濱王
無月の譜
青嵐の坂
定価のない本
沙羅沙羅越え
少しだけ、無理をして生きる
司馬遼太郎が考えたこと 1
蘇我の娘の古事記
余命二億円
真田三代 (上)(下)
木挽町のあだ討ち
幸村を討て
三体
編笠十兵衛 (上)(下)
市塵 (上)(下)
回天の門 (上)(下)
迷宮の月
十三の海鳴り
侠客 (上)(下)
スパイ武士道
幕末遊撃隊
姫神
忍びの旗
伊藤一刀斎 (上)(下)
まぼろしの城
孔子
風林火山
旅路 (上)(下)
雲霧仁左衛門 前編・後編
魚の棲む城
地図と拳
灯台からの響き
渋江抽斎
平蔵の母
流転の中将
獅子
いかだ満月
朝の霧
死ぬことと見つけたり (上)(下)
クスノキの番人
吉原御免状
義貞の旗
宇宙人と出会う前に読む本
武蔵
天下普請
王家の風日
新時代に生きる「道徳哲学」
消えた女
クジラアタマの王様
田中家の三十二万石
満洲国演義 全九巻
奇貨居くべし 全五巻
河畔に標なく
金門島流離譚
真実の航跡
雪に咲く
剣神 神を斬る
多助の女
やまと錦
特攻のメカニズム
天下一のへりくつ者
さむらい劇場
毎日が日曜日
不死身の特攻兵
珍妃の井戸
長く高い壁
兵諌
未明の砦
天災ものがたり
楽園の犬
彼らは世界にはなればなれに立っている
夏の陰
芝居の面白さ、教えます 日本編
鉄の骨
幻夏
お順 (上)(下)
松本清張全集30 日本の黒い霧
宇喜多の捨て嫁
酔鯨 山内容堂の軌跡
二人のクラウゼヴィッツ
中尉
始皇帝の永遠


コメント

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ふるさと銀河線

全9篇の短編集だが、その全てに鉄道が絡まるのがうれしい。寺山修司の詩が引かれているが、全編を通じてその詩魂が宿っている気がする。 幸福が遠すぎたら さよならだけが 人生ならば また来る春は何だろう はるかなはるかな地の果てに 咲いている野の百合何だろう さよならだけが 人生ならば めぐりあう日は何だろう やさしいやさしい夕焼けと ふたりの愛は何だろう さよならだけが 人生ならば 建てたわが家は何だろう さみしいさみしい平原に ともす灯りは何だろう さよならだけが 人生ならば 人生なんか いりません (484/1000)

迷路 (上)(下)

戦前の昭和11年に「黒い行列」として刊行され、戦時色の推移により中断、戦後の昭和31年に「迷路」として完成した1,200頁に及ぶ大作だ。岩波文庫らしく書き出しは難読だが、読み進むにつれファシズムに向かう時代の狂気や青年の心の彷徨、権力者たちのエゴイズムが大団円として描かれる。すごい作家がいたものだ。(495/1000)

罪の声

ようやく5年半をかけて500冊に到達した。区切りの一冊は映画化された同書だが、映画とは細部が微妙に異なるだけでなく、文字から伝わる感動はまた別物だ。グリコ森永事件の真相を独自解釈した構想も壮大だが、なんといっても加害者側に組み込まれた子供たちの運命に焦点を当てた作者の視点が作品に普遍性を与えている。(500/1000)