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年間ブックレビュー

今年もよく読んだものだ。恒例の年間ブックレビューで一年を振り返ろう。

重耳 (上)(中)(下)
ヒトの壁
老いと学びの極意
冬の鷹
鬼怒川
武器よさらば
関ヶ原 (上)(中)(下)
笑う警官
移植医たち
ダウンタウン・ヒーローズ
蒼き山嶺
山月記・李陵 他九篇
マリー・アントワネット 運命の24時間
少年間諜X13号
おかえりMr.バットマン
あの頃の空
八月の犬は二度吠える
52ヘルツのクジラたち
新三河物語 (上)(中)(下)
三国志 (一)〜(十)
盤上の敵
大人の見識
酔象の流儀 朝倉盛衰記
荒法師 運慶
古都再見
風渡る
レノンとジョブズ
塞王の楯
利休にたずねよ
涅槃の雪
金春屋ゴメス
まるまるの毬
猫の傀儡
隠居すごろく
無暁の鈴
幻想寝台車
騎手の誇り
告白
Nのために
ユートピア
潮鳴り
六花落々
母性
春雷
アントキノイノチ
走れ、若き五右衛門
ヒロシのソロキャンプ
じんかん
心淋し川
ライオンのおやつ
魂手形 三島屋変調百物語七之続
九十九藤
人斬り半次郎 幕末編・賊将編
烏金
世直し小町りんりん
善人長屋
ツナグ 想い人の心得
隠蔽捜査
どんまい
ゼツメツ少年
とんび
そして、バトンは渡された
雪見酒
夜明けのすべて
黒武御神火御殿
泣き童子
ある男
鳳凰の船
潮待ちの宿
80歳の壁
出絞と花かんざし
梅もどき
万事オーライ
いのちがけ
高瀬庄左衛門御留書
楡の墓
小さい予言者
阿蘭陀西鶴
孤鷹の天
室町無頼
殺しの四人
源氏の白旗
吉宗の星
アキラとあきら
決闘の辻
家康、江戸を建てる
闘鬼 斎藤一
真・慶安太平記
名残の花
噂を売る男 
村上海賊の娘 (上)(下)
ミカドの淑女
若冲
剣豪将軍義輝
その男 (一)(ニ)(三)
歴史戦と思想戦
恋歌
渦 桃背山婦女庭訓魂結び
影武者 徳川家康 (上)(下)
悪玉伝
グッドバイ
八犬伝 (上)(下)
秀吉はいつ知ったか
忍者 月影抄
成功する家庭教育
空に牡丹
夢行脚
落陽
ハッピー・リタイアメント
最悪の将軍
ペトロ
将軍の子
草々不一
八本目の槍
鬼役 (壱)
その扉をたたく者
残り者
おっさんの掟
妄想銀行
お神酒徳利
足引き寺閻魔帳
鬼役 (四) 遺恨
破斬
酔眼の剣
曾呂利新左衛門
遠謀
江戸裏御用帳 (一)
老害の人
地の日天の海 (上)(下)
藪医ふらここ堂
星落ちて、なお
深川駕籠 クリ粥
冬を待つ城
天下布武 (上)(下)
薩摩燃ゆ
維新の肖像
おんなの城
鳳雛の夢
梟の系譜
鯖断ち
冬の蝉
海の十字架
せき越えぬ
刑罰0号
雨上がり月霞む夜
硫黄島に死す
御松茸騒動
孤闘



コメント

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亥子ころころ

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三河雑兵心得⑦ 伊賀越仁義

穴山梅雪は、家康と間違われて殺されたという通説を取らず、光秀に従おうと京に向かったところを野伏に弑逆された説を立てる。本多兵介を家康に見立て平八郎等ととともに、家康と別ルートで伊賀越えを果たす植田茂兵衛。架空の人物としても、充分伊賀越えの醍醐味が味わえる。(432/1000)

運転者 未来を変える過去からの使者

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