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土光さんのこと

責任を取るべき事態に際しても地位に恋々とする人々をみるにつけ、この人のことを想い出す。年収の大半を母が創立した学園に寄付し、自分の生活費を削ってまでも他人の為にお金を使うことを惜しまなかった。個人の生活は質素に、社会は豊かに、利自ではなく利他の精神がこの人の信条だったという。「人生には予期せぬ落とし穴がついて回る。公私を峻別して、つねに身ぎれいにし、しっかりした生き方をしておかなければならない」心の戒めとしてメザシたいものだ。

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