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6月, 2025の投稿を表示しています

ながい坂 (上)(下)

これが正しいという信念にとらわれると、目も耳もそのほうへ偏向し、「正しい」という固執のため逆に、判断がかたよってしまう。1,000頁を越えるこの本から何度も同様の警句を読み取りながら、相変わらず正義感に走ろうとする己を律しきれないのが歯がゆい。人間とは己の分を守ってその能力を遺憾なく果たしていきたいものだ。(494/1000)

アイミタガイ

5月19日以来の読書だ。500冊に迫ってなんとなく冊数を追いかけることに疲れてきたのかもしれない。映画化された人気の作品だけに長い順番待ちをした挙句に手にとれた作品で、ストーリー性を追求したエンタメものかと想定していたが、いい意味で裏切られた。5つの小編がどこかでつながって人間の心の奥底をえぐる佳作であった。(493/1000)