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8月, 2024の投稿を表示しています

二人静

自分には関係なさそうな話だと思えるが、実は身近な問題なんだと気付かされる。DV、介護、特別支援のこどもと、目の前に突きつけられたら対応に頭を抱えてしまいそうな事実で物語が進んでいく。600頁の大部で最後まで読破するのは難行だが、完読する価値のある一冊だ。(444/1000)

熱砂

アフガニスタンを舞台に、アルカイダ、タリバン、CIA、アメリカ石油資本、日本外務省とさまざまな勢力組織が登場して物語が紡がれる。カメラマンの柴田雄司がその中で人間関係の狭間で苦しみながらミッションを成し遂げる。熱砂の砂漠で得たものは何だったのか。胸をえぐる500頁の大作だ。 (443/1000)

スープカレー

北海道放送で大泉洋の所属するTEAM NACSのメンバー5人がドラマを演じた脚本でもあるそうだ。もちろん原作としての小説なのだが、学生時代の演劇仲間5人のそれぞれの20年後の人生が活き活きと描かれている。北海道では定番だというスープカレーが食べたくなる。(442/1000)

虹の岬の喫茶店

最終章を除く全5章に象徴的な音楽が喫茶店のBGMとして伏線的に流れる。女性店主との出会いの一コマが訪れた人々の人生をセンチメンタルに描き出す。最後に店主は虹を見たのだろうか?そんな結末が気になるノスタルジックで青春を想起させてくれる作品だ。(441/1000)

白鳥とコウモリ

超人気作家の新作の部類に入る同書なのに、図書館で易々と借りられたのは幸運だった。500頁に及ぶ大部にミステリー物の好きな細君が驚いていたが、読み進めればどんどん先を追いたくなるのはさすがというべきだろう。読了すればタイトルは実はドストエフスキーの「罪と罰」に置き換えられるのではないかと思い至る。細君に勧めたかって?勿論である。(440/1000)