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腹は出たが、腹は立たない。

買い物に行って何気なく店の中の姿見などに映った老人に気がつくことがある。横から見た姿だけに、なんだえらく腹が出ている老人だなと嘆息すると自分だ。会社勤めしていた頃はこんなじゃなかったのにと悔しいが、腹が出たわりに近頃ではまったく腹を立てたことがない。腹を立てないのではなく、腹の立つことが皆無なのだ。そんな自分がなんともかわいい。



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